どんだけ歩いたんだか、わからねえけど、あっちこっち歩きまわって、やっと屋敷に戻れたのは日が暮れた頃だった。気がつけば雪なんかどこにもなかったと。家で待ってた爺さまは「キツネにやられたな」と笑ってたって。
キツネは道に迷わせるのが得意だからな。迷うはずのねえ道に迷った時は、きっとキツネのしわざにちげえねえぞ。