ある日の夜中、ボーボーって音がしたから、じぃさまは目をさまして急いで外に出ただ。
こんなおそくになんの用事だんべ、と思いながら
じぃさまは暗い道をお屋しきにむかって走りだしただ。
すると、じぃさまの前を誰かが走ってるだと。
ガサーガサー”とじぃさまに砂をかけながらよ。
「はは~これは、ムジナのやつが悪さしてんだんべ」
寝ていたところをおこされたじぃさまは、こんちくしょう、と思っただと。
すると知ってる人のこわいろで「じぃ、ぶってくろ(おぶってくれ)」っていうだと。
「はいよ」とじぃさまはムジナをおぶって、お屋しきまで走っただと。
お屋しきの近くまでくると
「じぃ、おりらぁ(降りるよ)」
「いいよ、おんなくても(降りなくても)」
っていって、じぃは背中のムジナをにげらんねぇようにガッチリ押さえただ。