そしてお姫さまは、なんと地獄に落ちてしまったのです。
地獄では針の山や血の池で、言葉では表せないような責め苦にあいました。
すると苦しんでいるお姫さまの前にお地蔵さまが現れたのです。
お姫さまがきれいで優しい心の持ち主ということを知っているお地蔵さまは
「ここはそなたが来るような場所ではない」と言い、お姫さまを現世に戻されました。
こうして生き返えることができたお姫さまは、ますますお地蔵さまを大切にして、名前を如蔵尼と改めました。如蔵尼とは、お地蔵さまのように慈悲深い人という意味です。
その後、如蔵尼の父、平将門さまが戦で負け亡くなった後も、岩井というところに地蔵堂を建て、父や一族の霊を弔い静かに暮らしたということです。
(岩井 龍光院)